僕ら大人は、もっと子どもとお金の話をするべきだと思う。

だいず
このブログに来ていただきありがとうございます!
この記事は非公開にしていましたが、検索で来てくださる方がいるようなので、現在試験的に公開しています。

「子どもが金のことなんて考えんでいい!今は勉強に集中してりゃいいんだ!」

まぁまぁ親父さん、そう言わずにちょっとだけ僕の話を聞いてくれないか(´・ω・`)

どうも、塾講師をしているだいず(@hatakenodaizu)です。

いきなり結論から言うと、子どもの金銭感覚が定まっていない状態で自由に使えるお金が舞い込んできたら危険だから、ちゃんとお金の話をしましょうというお話です。

 

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金銭感覚は時間感覚

もしあなたがお子さんを学習塾に通わせているなら、ひとつ質問があります。

お子さんは塾に支払う月謝を知っていますか?

これは僕の経験則なのですが、同じ生徒でも月謝を知っている状態と知らない状態で時間の使い方がガラッと変わります。

疲れたからといって居眠りしたり、友達としゃべってばかりいる生徒はまず間違いなく塾の月謝を知りません。
この場にいるのにどれだけのお金がかかっていて、うちの人がその金額を稼ぐのにどれだけ働いていて、そのうえで何十分もかけて送り迎えまでしてくれて…。そういうのを意識していないのです。
たいてい、自分の意志で塾に来ることを決めておらず「親に言われたから来てる」という受け身の入塾ですね。

そういう生徒には塾の月謝の話をします。
塾に払っている金額を知れば、1日あたり、1時間あたりでいくらの料金がかかっているのかを計算できますよね。何も言われなくてもつい計算しちゃいます。

「これだけのお金がかかっているんだから、ちゃんと勉強しろ」なんて指示は絶対に出しません。
その金額を知らせるだけ。

知った上でその時間をどう使うべきかは、おのずと生徒自身が考えます。

このプロセスの前後で勉強に臨む姿勢が大きく変わります。
自分で考えてからの取り組みには自制心が生まれ、「残り時間が30分だからここまではやっていこう」と目標までのプロセスを逆算して考えるようになります。

いつもの日常にどれだけのお金がかかっているのか。それを稼ぐのにどれだけの仕事が必要なのか。
金銭感覚は時間感覚とつながっています。

宝くじ億万長者の転落

ここが大事なところなのですが、金銭感覚はもっとも多くのお金を手にしているときに決まると言われています。

2002年、アメリカの宝くじ『パワーボール』で9,300万ドル(約107億円)を手にしたジャック・ウィテカーという人物のエピソードがあります。

ジャックは当時すでに建設会社の経営で成功を収めており、数百万ドルの資産を有していました。
社会的にも安定し、分別のある金銭感覚を身に着けていたはずです。

宝くじを買ったのはお遊びのようなもの。思わぬ大金でしたが、ジャックは教会を建設したり、リトルリーグの球場を改修したりと道徳的にお金を使っていきました。

しかし、ジャックは次第に散財し酒浸りの日々を送るようになります。
5年後に自己破産し、さらに飲酒運転と暴行の罪にも問われてしまいます。メディアに悪者としてまつり上げられたあげく、ついには幼馴染だった妻にまで捨てられてしまうという転落を遂げます。

宝くじの高額当選者たちは、そのあと悲劇的な人生を送る例が数多くあります。
想像を超えたお金がいきなり転がり込んでくると、簡単に金銭感覚は崩壊してしまうのです

 

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高校卒業して一人暮らしをする前に

こんな極端な例を挙げても、だからどうしたって感じるかもしれません。
「うちの子は毎月決まった額のおこづかいしかあげてないから、散財しようがないでしょw」とか思う人もいるでしょう。

ですが、高校を卒業して一人暮らしを始めるというタイミングはこれに近い状態になります。

それまで毎月5,000円のおこづかいで生活していたところから、一人暮らしで毎月5万円が自由に使えるようになったらどうなるでしょうか。
親元を離れてワクワク気分のときに、いきなり月収が10倍です。

繰り返しになりますが、金銭感覚はもっとも多くのお金を得たときに決まります。
お金を使う水準が一度上がってしまうと、それを意志の力で下げるのはとても困難です。

大切なのは子どもが使えるお金を制限することではなく、子どもがお金を扱うための準備をすることです。

たとえば、今夜のテーブルに並ぶ夕食を用意するのにいくらくらいかかっているのか、お子さんは予想できるでしょうか?

お子さんはコンビニの500円のお弁当を高いと思うでしょうか?それとも安いと感じるでしょうか?

お子さんは自分のスマホの契約料がいくらか知っていますか?

今の生活を送るためにどれほどのお金がかかっているのかを知ることは、使うべきお金の優先順位をつけることでもあります。

お金を使うことの優先順位がわかれば、時間を使うことの優先順位もわかってきます。
大学の単位をおろそかにしてまでアルバイトに励んだり、食費を削ってまで服を買ったりする危険性も減るのではないでしょうか。

時間の使い方は、自分の命の使い方。
お金では買えないものを守るためには、お金の感覚を磨くことが必要です。

子どもといっしょに暮している今のうちに、お金について話し合ってみてほしいなと思います。

 

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